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善徳女王 評価★★★★★★6
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全62話 2009年 MBC
【出演】イ・ヨウォン コ・ヒョンジョン オム・テウン キム・ナムギル ユ・スンホ イ・スンヒョ

個人的な評価は、★6つです。(最高が★7)。


さすが2009年最大の話題作史劇の評判に相応しい豪華絢爛で面白い史劇でした(^^)

史劇が好きな人だけではなく、あまり得意でない人も楽しめる史劇だと思います~。


ただ、これはあくまで私の感覚なんですが、このドラマはものすごく取っつきやすそうに見えますが、意外と難しい史劇でした。
もともと私が好きな史劇って、一見するとものすごく取っつきにくそうだけど実際見てみるとものすごくシンプルな史劇が多いんですよね。(例 「大祚榮」「大王世宗」)
この「善徳女王」に関しては、比較的序盤から見やすい要素が多くて、とにかく視聴者をひきつける面白い場面やキャラが多いんですが、最終的な主題が分かりにくい感じがしました。
上手く表現できないんですが、誰の気持ちに共感したらいいのか分かりにくいというか・・・。
実はこの気持ちは「朱蒙」でも途中まで感じたんですが、「朱蒙」の場合は終盤のイルグクssiの演技がすごくてそこで一気に気持ちよく嵌れて★7になったという感じです。
だから、私は一度このドラマをリタイアしかけたんですが、奇しくもその直前に「イルグクssiのいない朱蒙」とこのドラマのコトを表現したのはあながち外れてはいなかったのかも~という感想です。

このドラマの評価もかなり終盤までは★5くらいかな~と思ってましたが、最後まで見て妙に評価が上がったんです。
というのも、自分でも思ってなかったキャラに嵌ってしまい、そのキャラの扱いが意外と良くてラストが納得できる感じだったので・・・。

以下は、もちろんネタバレ全開です^^。






一体、何でこんなに嵌ったキャラを公表するのを引っ張るのか自分でも意味不明なんですが、やはり今朝のサッカーの興奮が残ってて、テンションがおかしいのかもしれません~(笑)

私は元々ネタバレはかなり平気な方で、このドラマに関してはラストも知ってたし(ま、史劇なので史実はある程度知ってた方がドラマは楽しいというのもありますしね)、それこそ色んな方のこのドラマに関する感想を読んだんですが、どうもあまり自分と似た感想を見ないので妙に恥ずかしいんですよね~。

私がこのドラマで最も嵌ったのは・・・


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オム・テウンssiの演じるキム・ユシンなんです

中盤まではまさかユシンに嵌るなんて思ってなかったんですが、彼が風月主になる時にミシル側の女性と政略結婚をするあたりから妙にツボなキャラになってきて・・・。
しかも、なにげに結婚生活が上手くいっているのか(笑)ちゃんと子供も出来てたりするところが意外とポイント高かったんです。
わりとそこまでのユシンってただのまっすぐな融通の利かない無骨な一途なキャラだと思ってたんですが、意外とクールで計算が出来て大人な一面があって、妙に私的には良かったんです。
そして、トンマンが王座に就いてユシンが将軍として武功をあげているあたりで更にテンションアップして来ちゃったんです~~~。

ミシルにとって一番のパートナーは間違いなくソルォンだと思うんですが、結局トンマンにとってのそういう人ってユシンだった気がします。
なぜピダムが、トンマンにとってそんな存在になれなかったのかというと、何となくこれはトンマンとユシンとピダムの生い立ちにある気がするんですよね~。

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普通、このドラマってピダムに嵌る人が多いと思うんですよね~。
私は結構メンクイなので、ビジュアル的には断然ピダムが好きなんですが、意外なことにこのピダムというキャラには1㎜たりとも心が揺れなかったんです(笑)
いや、これは自分でも意外過ぎたんですが、どうも私は母性愛が弱いタイプみたいで、この手のキャラを見ると可哀想~と思えなくて、だからピダムに嵌った人が見るのが辛いと言ってた終盤なんてワクワクしてしまってサクサク見てしまったという有様(笑)

私が勝手に思うピダムの最大の悲劇は、ミシルの息子だということではなくて、
ムンノに育てられたことだと思うんですよね。


わりと最初はムンノって嫌いじゃなかったんですが、私はどうもこのムンノが途中から嫌いでした。
ん~~~、彼が偉大な夢を持っていたのは別にいいんですが、途中でピダムに対する接し方が変わるのがすごく嫌で・・・。
例えがおかしすぎるんですが、
【この犬は大きくなると凶暴になるから飼うのはやめた方がいい・・・と周囲が忠告するのに、それがいいんだと言い張ってその犬を飼ったくせに、いざとなってその子犬がその凶暴な性格の片鱗を見せた瞬間に手のひらを返すような態度を取り始めてしまい、しかもその子犬にもそれがハッキリと伝わってしまい寂しくさせちゃうみたいな感じ】
とでも言うのかしら・・・。

だから、何となくピダムのトンマンへの恋心も、ユシンとトンマンの仲に嫉妬した感じな気がするんですよね。
多分ピダムはムンノに信頼されたかっただけなのに、ムンノが夢を託そうとしたのが自分じゃなくてユシンだと知って絶望したわけだし、そのユシンと絶対的な信頼関係で結ばれているトンマンの事を好きになっちゃうのはライバル心としてあるんじゃないかな~と。
で、トンマンは自分の母ミシルを最大のライバルとして考えてて、当然トンマンにミシルから得られなかった愛情も求めてしまうだろうし・・・。

結局、ピダムは最終的にトンマンの事も信じられなくて、しかもそんな弱点をあまりにも周囲に気づかれすぎてて利用されてしまうのが最大の悲劇なんですが、これはムンノが幼い頃に彼に与えた傷が一番の原因だと思うんですよね~。

それに対して、トンマンは実の両親とは引き裂かれてたものの、ソファの愛情に包まれて育っているので、基本的に人を信頼することが出来るんですよね。
このピダムとトンマンの違いがすごく面白かったです。

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そして、私的にユシンに最高に嵌ったのがこのウォリャとトンマンの間で苦悩するあたりかも。

よくよく考えると、ユシンの基盤が伽耶だというのが強みであり弱みなのは風月主の時からなので、いつも同じ事の繰り返しなんですが・・・。

そもそもユシンって、父は金官伽耶の王家の出身で母は新羅王家の出身なので、出自から複雑な存在なんですよね。
そんなユシンが、ピダム側の策略で権力闘争に巻き込まれ、一番の弱点である伽耶とトンマンのどちらかを選ばなくていけなくなる時に、どちらも選べない彼がただひたすらに惑わされずにトンマンに元に戻ってきたところがすごく良くって~~~。
とにかく外してはいけない筋は絶対に外さないんですよね、ユシンって。
それは結局、ピダムと違ってユシンは両親に愛されて育ったという生い立ちもあるんじゃないかと・・・。だから、相手も信じる事ができるし迷いもなくソルォンと同じ2番手の人生を愛する女性の為には選べる感じが妙に好きでした。
で、結局そんなユシンを失いたくないトンマンは、ウォリャたちの最大の懸念事項であるトンマンの死後の保証として後継者であるチュンチュを使って、伽耶の人間を味方にするところがとにかく好きなシーンでした~。

基本的に、私はどうも【亡国の遺民】というのがすごく好きで、国を背負っているユシンやウォリャが大好きだったんです。これは完全に「大祚榮」の後遺症なんですが・・・。

それにしても、ウォリャがユシンを説得しようとしてすがるシーンで、妙な妄想をして変に萌えたのは私だけでしょうか(笑)
いや~、最近は色んな所で邪心が一杯で視聴してて脱線しまくり016.gif

さて、話を戻すと、
私が最も嵌ったキャラであるユシンなんですが、ラストまで見ると結局トンマンが最も信頼したのもユシンであったという感じがすごく良かったです~。
このラストのおかげでこのドラマの評価が上がったというか・・・。

そもそも、キム・ユシンという実在の人物は新羅の三韓一統の最大の功労者として有名な英雄なんですよね。
初の女性君主である善徳女王より、キム・ユシンの方がはるかに有名だと聞いたことがあります。

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あと終盤に嬉しかったのがアルチョンの扱いがすごく丁寧だったこと。
実は誰よりも一番まっすくで花郎としてのプライドを保ち続けたのがこのアルチョンだと思います。
ラブ要素皆無の彼が、一番トンマンの身近で彼女を守り続けてて、晩年は彼女のお墓も守ってくれているラストシーンがものすごくイイ。

トンマンのかつては上司であったユシンとアルチョンが、彼女を女王として支え続けて、亡き後にもその遺志を継いでいるのがものすご~く素敵なラストで、本当にこのシーンのおかげで私の中でのこのドラマの評価が上がった感じです。

ある意味、アルチョンのキャラが一番色んな邪魔が入らずに一貫した感じのキャラでしたよね~。

いや~、それにしてもアルチョンもユシンもいつもトンマンの寝室にズカズカ入ってくるのが妙に笑えました~♪

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そして、私がユシンの次に大好きだったのが、このチュンチュ。

中盤以降、チュンチュの活躍が楽しくてこのドラマを乗り切れた感じがします。
ま、私がこのドラマになかなか嵌れなかった理由が、主人公のトンマンがあまり好きではなくて、序盤のトンマンはわりと好感が持てるキャラだったんですが、どうも公主になったあたりからビジュアル的にも妙に悪巧みをしている感じに見えてしまって(笑)すごく苦手でした。
ただ、トンマンに関しては公主ファッションでなく武装してたり軽装の時は、ツルリとしたゆで卵みたいな顔でかなりマシだったし、女王になってからはアイラインと睫毛の感じが素敵でキャラ的にもわりとイイ感じだったのが不思議なキャラでした。
そんな少し辛い中盤に、妙にワクワクさせてくれて気に入ったのがチュンチュというキャラ。
最初から明らかに彼が色々考えて一人で動いているのは分かってたんですが、あの強固なミシル側の男達の間を上手く攪乱させた作戦はすごく好きでした~。

このチュンチュという後継者がいるということが私にとってもトンマンにとっても、このドラマにとっても何だか救いのある感じで、自分でもビックリするくらいチュンチュは大好きなお気に入りのキャラでした~。

どうも、私はこの手の理性的な感じのキャラが好きみたいです~~~。


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そして、もちろんミシルの存在は外せませんよね~。

主役以上に圧倒的な存在感があったミシル。
もう、彼女の魅力を今更語るまでもないんですが、本当に50話くらいまでは完全にミシルが主役でしたよね~。
どうでもイイ話なんですが、このドラマは韓国国内で歴史歪曲だと言われたらしいんですが、そもそもドラマってそう言うモノだと思うんですが、このミシルがチヌン大帝から善徳女王まで存在したと考えるとあのクーデターの時は80歳を超える計算になるとか・・・(笑)

おそらくトンマンよりもあらゆる面で優れていた女性ミシル。
ただ唯一の彼女の弱点が「聖骨ではないこと」。
だから、あれだけの能力を持ちながら、国王ではなく皇后になることしか考えてこなかったミシルが、女なのに国王になろうとするトンマン、真骨なのに国王になろうとするチュンチュという若い世代に刺激されて、女で真骨という二重苦を背負った状態で最後のクーデターを起こす終盤は見応えがありました。
そして、トンマンとの最終決戦・・・わずかかもしれないけど残っていた勝機を彼女が自ら放棄したその理由にシビれました~~~♪

あと私的にツボだったのが、ミシルの陣営にミセンとハジョンという何ともユルい感じのキャラがいたこと(笑)
あんなに出来る強い女であるミシルの実の弟のミセン、実の息子のハジョンが何とも頼りにならない感じのキャラなんですが、そんな設定が余計にミシルの魅力を引き立てるというか・・・。
そして、そんなミセンやハジョンも上手く使っているミシルの能力の高さが良かった~~~。


それ以外にも、魅力的なキャラがすごく多いドラマだったと思います。
意外とチルスクの終盤も好きだったし、ソファの最期も意味があって良かった~。
あとビックリしたのが、サンタク(笑)
あの俳優さんは「海神」での嫌なイメージが強かったのに、ミシルのクーデターあたりから妙にいい感じになって、最期は不覚にも泣けました~vv。
そして、やはりイイ奴だったチュクパン。
彼の存在はまるで「朱蒙」のモパルモみたいな感じで、両親もソファもいなくなったトンマンにとって本当に温かい存在で身近にいてくれたのがすごく良かった~。


途中まではわりと普通に見てたこのドラマなんですが、あるところから妙に泣けるようになってしまって、大変でした^^。
ちなみに私が泣けたシーンは・・・

ミシルのクーデターの時、チュンチュの元に貴族達が私兵を連れて集結してチュンチュが号令をかけたシーン。
トンマンが即位したとき、ユシンとチュンチュが“今後は女王は誰も信じない生き方をされるのだろう”“あんなに人を信じるのが好きな人なのに・・・”と語っているシーン。
ユシンが流刑になったとき、トンマンがチュクパンに“チュクパンヒョンニムがいるから”と言った瞬間の泣きそうなチュクパンの表情が印象的なシーン。
ソルォンがミシルの遺影の前で“会いたい”と言うシーン。
同じくソルォンが、牢の中にいるユシンと“2番手な生き方”について話すシーン。
そのソルォンが敗戦から戻り、ユシンに手紙を残したシーン。
ウォリャ達がチュンチュに忠誠を誓うシーン。
ピダムがサンタクに最後にかける言葉があまりに切ないあのシーン。
そして、トンマンがユシンに最後に語るあのシーンと、年老いたユシンとアルチョンのシーン。



う~ん、何だか一杯あるんですが、基本的に私が泣くシーンってやっぱり【主従萌え】シーンばかりなんですよね~。
やっぱり、こういうシーンがあるから史劇って好きなのかもしれません^^。



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途中で一度リタイアしてみたり、色々文句を言ったりしたこのドラマなんですが、結局はかなり楽しんで見た感じがします♪

私の一番このドラマに対する懸念事項だったのが、舞台が新羅である、と言うことだったんです。
というのも、「大祚榮」でも「ソドンヨ」でもとにかくイメージが良くないのが新羅という国でして、私的には新羅の朝鮮半島統一はあくまで唐の力を借りたものであり実際は高句麗の遺民たちは渤海を建国したので不完全だという説を支持したい派なので、正直いってそれを目指しているトンマン達にはそんなに共感出来なかったんですが、何よりもその貢献者であるキム・ユシンに妙に嵌ってしまい、あとアルチョンを初めとする花郎にもすごく興味が持てて良かったと思います。

今回のユシンやウォリャが伽耶の遺民だったんですが、ちょうど韓国で放送しているチソンssiの史劇「金首露」がその伽耶の始祖なので、機会があれば見てみたいと思います~。
とりあえずは、来月から始まる「千秋太后」は高麗初期なんですが、今度は新羅の遺民や渤海の遺民が出てくるので、またまた歴史の儚さとロマンを満喫できそうで、楽しみです~♪

ところで、途中で気づいたんですがこの「善徳女王」というドラマ。
実は登場人物はほとんど男性なんですよね~。
女性で重要なキャラは、トンマンとミシルとチョンミョンだけで、終盤なんて本当にトンマンしか出てこないまるで逆ハーレム状態(笑)
このあたりが、実は高視聴率の秘密なのかも~と笑えてしまいました。
そうそう、最初から最後まで出演してたヨンチュン公なんて私生活が謎すぎて・・・。だって、ミシル側の策略で酔いつぶれた時も彼の妻らしき人は出てこなかったんですよね~。
私、ヨンチュン公って実は兄嫁であるチョンミョンを秘かに慕っているのかと思ったんですが、そんな事も触れられなかったし・・・。

そして、このドラマで面白いと思ったのが【実はピダムの本当の父はチンジ王ではなくて、ソルォンなのでは・・・】という隠れ設定がありそうなところかも(笑)
いやいや、このあたりはミシルじゃないと分からないし、もしかしたらミシルにも分からなかったかもしれないし(笑)・・・こういう妙な思わせぶりな設定がまた面白いのかもしれませんよね♪

何だか、こんなにまとまりのない記事を書いていいものなのか疑問ですが、多分史劇って色々語りたくなるロマンがあるから面白いんですよね~。
本当にこのドラマは、意外と難しいし観る人によって感想が変わりそうな感じの不思議な史劇なんですが、それはそれで面白いと思える楽しいエンタメ性の高い史劇だと思います~(^^)/

実は今朝のW杯の日本vsデンマーク戦でものすごい寝不足な頭でヘロヘロになって書いたこのまとまりのない記事を最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございます~vv。
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Top▲ | by futonlove | 2010-06-26 01:28 | 善徳女王
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