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必殺! 最強チル 評価★★★★★5 
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全20話 KBS 2008年 
【出演】 エリック ユ・アイン ク・ヘソン チョン・ノミン イオン 
 
個人的な評価は、★5つです。(最高が★7)。

エリックが入隊する前の最後のドラマ(って、もう既にエリックは兵役終えて帰ってきましたが/笑)であり、
イオンssiがこのドラマの撮影終了後の打ち上げの帰り道で事故死したために遺作となってしまった作品。

1年半くらい前に2話くらいで挫折してたんですが、今回もう一度最初から見たら、なかなか面白かったです。

個人的には、今までに見た義賊モノの史劇「快刀ホンギル」「イルジメ」と比較しても遜色ないレベルだと思うし、ドラマの大きな流れやストーリー展開的には実はこの「最強チル」が一番綺麗な作品だった気すらします。

ただ、とにかくエリック演じるチルの義賊ファッションの奇抜さと、私も散々毒を吐いてしまったんですがク・ヘソンちゃんのキャラが前半少しムカつくという難点はあるんですが、本当に再チャレンジして良かったと思いました。

私が特にこのドラマで感じたのが・・・



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私だけかもしれませんが、このドラマって「ホンギル」「イルジメ」に比べると、すごく客観的に見れる不思議なドラマでした。

誰かに共感して嵌るタイプのドラマではなくて、一歩引いた感じでドラマ全体を楽しめる感じというか、だからチルやフクサンが辛い思いをしたり、ピンチに陥っても妙にワクワクして楽しめる感じだったんです。

なぜなのか・・・というのを見終わってここ数日考えてたんですが、多分主役チルのキャラが特異的だった気がするんです。

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今までに私が見た史劇の主人公ってみんな辛い思いを幼少期にして、それを乗り越えて強くなるという過程があったんですが、
このチルって他の史劇の主人公並みに不幸な出来事があったんだけど、幼少期から大人になる初登場の時点で実は既に色んな葛藤とか悩みとかを乗り越えて強くなってたんだということにドラマの終盤で気づくような展開だったんですよね~。この演出が憎いという感じでした。
自分の父を目の前で殺されて、その実行犯が実は自分がずっと師匠として接してきた人間だと知り、復讐しようとするものの、どうしても出来なくて全てを投げ出したくなったのに愛する人もいなくなってしまい、そんな悩みや苦しみを乗り越えて、彼が辿り着いたのがあのユルユルなキャラだったという(笑)

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色々辛い思いをしたチルが、妙に脱力系のキャラになりながらも(笑)、過去の復讐にとらわれずに生きて来れたのに、養子のチルを自分の子供のように可愛がるこの家族の存在があったと思うし、とにかくこの家族には癒されました~。
ひたすら俗っぽく、したたかにパワフルに生きていく義父母・義祖母のまっすぐな愛情がおそらくチルを温かく包んできたんだろうな~と想像出来る感じで♪

今までにこんなに気楽に見れる主人公のドラマ、見たことなかったのである意味すごく新鮮でした~。
そして、エリックは「ケ・セラ・セラ」でも思ったんですが、何だか不思議な魅力があって、彼が演じるキャラは何だか私的に毎回ツボです^^。
普段は妙にユルユルなキャラなのに、いざというときの冷静さ、判断力、決断力は優れてて、実は戦ったらものすごく強いというのも魅力的でした。特に後半はあのヘンテコな鞭ではなく、普通に戦ってたのでヨカッタ~。016.gif

そもそも、私がこのタイミングでこのドラマをリトライしたのは・・・

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やはりなんといってもユ・アイン君演じるフクサンを見るためです。
韓国でつい最近放送した「成ス」で爆発的に人気が出たアイン君。
この「最長チル」の2番手キャラも以前から評判がいいのは知ってたんですが、前回はほとんど拝めずにリタイアしてたし、実は今だからコッソリ告白できますが、私はアイン君を写真だけで見るとあまり好みのタイプではなかったんです(^^;)

しかーし、いざ見てみるとこのアイン君ってとにかく不思議な魅力の持ち主でした^^。
とにかく色んな顔や表情があって、まるで角度によって見え方の変わる宝石みたいな俳優さんなんですよね。
ちょっと厚い唇で幼く見える顔立ちなのに、妙に色っぽかったり、実は長身だったり、とにかくアンバランスさが魅力的というか・・・。
私は未見なので分からないんですが、「成ス」のコロ役ではどんな感じなのか、とっても楽しみです。このドラマから2年くらい経ってるので、フクサンで見せた色んな側面のうちのどれかがレベルアップした感じなのかな~と勝手に妄想中^^。

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このアイン君が演じたフクサンというキャラがまたまた美味しい役でしたよね~。
最後の最後まで美味しいところは見事に持っていったし(笑)

自分の父が裏切り者だと小さい時に知ってしまい、その罪悪感を植え付けられマインドコントロールされて刺客として利用されてしまうという・・・。
しかも、自分を養子にして利用した義父が実は実父を騙して裏切らせたと言うことを終盤で知るなんて悲劇的。
このフクサンって、小さい時からちょっと繊細というか優しいキャラで、それが上手い感じにフクサンのキャラに活きてて、なぜソユンと王孫を見逃したのか・・・という理由も恋愛絡みではなく、かつて自分たちを命をかけて守ってくれたチル父を思い出したというあたりが妙にヨカッタです。
チルとフクサンがお互いの正体に気づいて、そこで変にもつれたりすることなく、お互いの利害を上手く一致させて、実父を人質にとられたフクサンが仕方なくチル達を襲おうとした時も、ちゃんとチルにはフクサンの葛藤や苦しみが伝わっているあたりがすごく見ててヨカッタ~。
チルがかつてフクサン父をどうしても殺せなかったように、フクサンも義父を殺す事が出来なかったという展開がまたまたすごくいいな~と思った部分で、単に復讐モノにするのではなく、そういう愛憎入り交じる葛藤とそれぞれの選択をぶれずに描くあたりが私にはすごくツボでした。

そう言えば、このドラマ、私はいつもの如くノーカット版で見たんですが、とにかく1話が長いんですよね~。
1話が73分くらいある時が結構あって、BSでのカット版はどんな感じだったのか・・・と興味津々。
でも、その長さが実は丁寧に作り込まれてる感じがして、少し例えがオカシイんですが、私的にはなぜか「パートナー」を彷彿するようなテイストに感じた部分もあります。

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そう言えば、途中で大爆笑したのがこの3人。
「テジョヨン」的にいうと、ヨン・ナムセン&シン・ホン&イ・ムンというありそうでなさそうな3ショット!!!
悪役がテ・ジュンサンというだけでも笑えるのに、「テジョヨン」好きには妙に笑える感じでした~。
ま、イム・ホssiは一般的にはナムセンよりは「チャングム」の食い道楽王様なんですけどね^^。


最後になりますが、このドラマは義賊モノのわりに意外と明るくユルく、そして結末もハッピーエンドに終わってすごく見終わった後も大満足なんですが、

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イオンssiの遺作になってしまったというのが本当に残念ですvv。
「コヒプリ」の時もそうなんですが、脇役としてすごくいい味を出してた俳優さんだったのでもっと色んなドラマで見てみたい俳優さんでした。

それにしても、いつも思うんですが本当にドラマに嵌れるかどうかってタイミングですよね。
早々に挫折してたこのドラマ、今だからこそ楽しめたという要素が一杯あって、本当に見てヨカッタです~。
Top▲ | by futonlove | 2010-11-19 00:26 | 必殺! 最強チル
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