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【香港映画】 インファナル・アフェア 三部作
昨年秋~今年の正月にかけて何度か放送されたTBS&WOWOWの「ダブルフェイス」

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WOWOWに加入されていた方は昨年の内にご覧になっていたかと思うんですが、私は未加入なので今回の地上波放送を観ました。

この「ダブルフェイス」があの名作「インファナル・アフェア」のリメイクだと知らない人はいないと思います。
「インファナル・アフェア」を知らない方もいないと思うんですが、

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「インファナル・アフェア」とは・・・
インファナル・アフェア (1作目: 原題 『無間道 Infernal Affairs』 2002年・香港)
インファナル・アフェア 無間序曲 (2作目: 原題 『無間道II Infernal Affairs II』 2003年・香港)
インファナル・アフェアIII 終極無間 (3作目:原題 『無間道III:終極無間 Infernal Affairs III』 2003年・香港)

の三部作にて、香港ノワールを代表する最高傑作の一つだと思います。

今回の日本でのリメイクは、その「インファナル・アフェア」の一作目をドラマ化したんですね。
私は今回のドラマ版を観て、やはりオリジナルを観たくなり、ここ数日間はずっとオリジナル三部作をリピートしていました。

ネット上に、ドラマとオリジナル映画について比較し感想を書いたサイトは星の数ほどありますので、以下は簡単な私の感想ですが・・・



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オリジナルの映画版があまりに素晴らしすぎる!!!


1997年7月1日の香港返還で大きく揺れ動いた香港エンタメ界。
今の中国大陸と香港や台湾とのエンタメ界での動きを見ていても未だに流動的だし、これからどこに向かっていくのかも分からないんですが、香港返還によってかつての隆盛を危ぶまれた香港映画界に2002年、綺羅星のように現れて輝き続けているのがこの「インファナル・アフェア」シリーズなんだと思います。

私は永遠のレスリー迷ですので、彼がこの世を去った香港映画にはさほど詳しくもないんですが、それでもこの「インファナル・アフェア」シリーズだけは観る度に感嘆してしまうんですよね~。
こんなに見事な三部作を誉めるボキャブラリーがない自分が悲しいくらい・・・。

三作目の「インファナル・アフェアIII 終極無間」を見終わった時に感じる胸の痛み・・・
このシリーズの原題である「無間道」の真の意味。

一作目ではその無間地獄で苦悩しているのは梁朝偉(トニー・レオン)演じるヤンのように感じたりもするんだけど、シリーズ通して観るとよく分かる真実。
いかにヤンが迷うことなく、真っ直ぐ自分の道を歩いて行けたのか、そして彼が孤独ではなかったと言うこと。

それに比べて、一作目では己の立場に苦悩しつつも自分の道を切り開くことを決め、それを謳歌しているかのように見えた劉徳華(アンディ・ラウ)演じるラウ。
しかし、二作目で描かれた11年前からの過去により、ラウが何を犠牲にしてその道を歩いてきたのか見えてき(この二作目で香港返還を上手く入れるセンスがすごく好きです)、三作目で彼が陥る真実には胸が痛くてたまらない・・・。

梁朝偉(トニー・レオン)&劉徳華(アンディ・ラウ)という豪華なキャスティングなんだけど、間違いなく主役は劉徳華(アンディ・ラウ)演じるラウだったと思います。
彼が三作目で見せるコンタクトレンズのシーンなんかは、笑えるほど圧巻(笑)
劉徳華(アンディ・ラウ)って、美形過ぎてそれが逆に演技力を正当に評価されにくい俳優さんだと思うんですが、間違いなくこの映画は彼ゆえに成り立っている気がします。

そして、脇役も曾志偉(エリック・ツァン)&黄秋生(アンソニー・ウォン)の抜群の安定感。
日本人にもすごく馴染みの深い陳慧琳(ケリー・チャン)がキーパーソンとなるキャラを演じてるし、鄭秀文(サミー・チェン)と劉徳華(アンディ・ラウ)のカップリングは共演が多いだけに安心して観れる感じなんですよね~。
そして、それぞれの青年時代を演じるのが余文樂(ショーン・ユー)&陳冠希(エディソン・チャン)とこれまた豪華すぎる配役なんですが、このイケメンで成長が楽しみだった陳冠希(エディソン・チャン)が数年後にはあんな大事件(!)を起こしてしまうと思うと、ちょっと複雑な気分(汗)

そうそう、11年前からを描いた過去には劉嘉玲(カリーナ・ラウ)が出てきますよね~。
リアルでは、梁朝偉(トニー・レオン)の奥さんな彼女が曾志偉(エリック・ツァン)の妻役だというのもビックリですが(笑)、私の大好きな「金枝玉葉」のローズ同様やっぱり素敵な女優さんだわ~♪

三作目に登場する黎明(レオン・ライ)の妙に胡散臭いキャラがまたまた絶妙で(←誉めてるつもり)
ここまで豪華なキャスティングも凄すぎるっ。

もう、オリジナル映画の事を語り出すと止まらなくなりそうなので・・・(^^;)

一作目の主題歌♪


妙に三作を雑な感じに繋げたのがツボな(笑)動画♪




香港映画は、やはり私にとって史上無敵な最愛モノだと実感してしまいます^^。



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さて、日本でのリメイクドラマ「ダブルフェイス」についてなんですが、何だか感想が書きにくい(汗)

う~ん、確かにオリジナル一作目にかなり忠実だったと思うんですが、妙な違和感があるんですよね。
設定やパーツは一緒なんだけど、目指しているゴールが違うというか。
ラストもオリジナルと違って、妙に安直な分かりやすい結末にしてましたよね~。

そもそも、102分でスピーディーに疾走しているオリジナル映画を2時間ドラマ(実質は90分くらい?)×2話に引き延ばしているから、全体的にモッタリしているというか・・・。
余計なパーツやキャラ描写を無駄にやっているなぁと思ってしまいました。


そして、これは今更言ってはいけないことかもしれないけど(笑)
絶対にキャスティングがオカシイ(爆)
映画以上に引き延ばされたせいで、完全にドラマでは主役は森屋純ではなく高山亮介になっていると思うんですが(映画では三作通して観たときに主役はラウなんだと実感する感じだったけど)、それなら絶対に西島秀俊には森屋ではなく高山を演じさせるべきだったと思います。
何というか、せっかくの西島氏がもったいないっっっっ。
どう考えても、潜入捜査官よりも偽装警察の立場の方が、揺らぎや苦悩の深さが面白いのに。
本来の自分を捨て去り、現在の居場所に残りたいと思い、過去を葬ろうと苦悩していく西島氏が観たかった!

いや、香川氏が悪いワケではないんですが、明らかにこの二人のバランス感がオカシイというか(汗)
オリジナル映画の最大のウリは、何と言っても二人のタイプの違う俳優のバランス感の良さだと思うんです。
それを活かしたキャスティングにしないと、どんなに頑張ってリメイクしても違和感はどうにもならないような・・・。

個人的には、高山役に西島秀俊、そして森屋役は竹野内豊とか大沢たかお、あたりが年齢的にも見た目的にもあっている気がするんですが、どうでしょう~。


ま、個人的にはこのリメイクドラマのおかげで、久しぶりに大好きな「インファナル・アフェア」シリーズを更に堪能出来たので、ヨカッタかな・・・と思っています!
やっぱり、広東語は聞くだけでワクワクしてきますよね~(^^)/
Top▲ | by futonlove | 2013-01-14 14:41 | 香港・台湾・中国映画
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